日増しに秋も深まり、朝夕は肌寒さを感じるこの頃です。

さて、シニア期の話も今回で最後になります。

病院に「元気がない」と来られる方の中には、1週間前からという方や1カ月前からとずい分日が経っている方も

多くいます。

わんちゃんやねこちゃんの寿命が延びている現在では、「年だから仕方ない」という思い込みも多く見られるの

が現状です。しかし、単なる老化から治療が必要な病気へと進行していることもあるのです。

では、どのような病気がシニア期に多いのでしょうか。

 

●歯周病

歯の痛みから食べるスピードが落ちたり、食事をしなくなることも…

歯周病にかかると口臭がひどくなり、進行すると歯が抜け落ちてしまいます。

また増殖し細菌の毒素が血管を通って全身に回り、心臓や腎臓などの病気を引き起こすこともあります。

 

●腫瘍

人間同様、わんちゃん・ねこちゃんにも多く見られます。皮膚や乳腺・内臓など老化に伴い、様々な場所に

発現します。

早期発見が肝心です。日頃よく様子を見て変化がないか注意しましょう。

●僧房弁閉鎖不全症(わんちゃんに多い病気)

心臓の左心房と左心室間にある僧房弁がもろくなって伸び、きちんと閉じなくなって血液が逆流する病気です。

だんだんと心臓が肥大し、肺がうっ血したり気管支を圧迫することもあります。

咳などの症状には要注意!

 

●腎不全(ねこちゃんに多い病気)

とくに15才以上では3匹に1匹は発症すると言われています。

腎臓の機能が失われ、末期の尿毒症になると死に至る危険性も高い。

7~8才から増加します。病気が相当進行しないと症状が出ないので早期発見・治療が望まれます。

 

 

その他人間同様に白内障や関節病、認知障害などもよく見られる病気です。

いずれも普段の状態を把握し、いつもと違う所を見つけた時は早めに病院に連れて来てくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です