愛知県では7月8日半田保健所に重症熱性血小板減少症候群(Sever Fever with Thrombocytopenia Syndrome)「SFTS」の発生届が提出されました。愛知県内でSFTS患者が発生するのは今回が初となります。
SFTSは主にSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。
人の主な症状は発熱、消化器症状(嘔吐・腹痛・下痢など)で、頭痛や筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹などを伴います。
全国でのSFTS発生状況は、2019年101人、2020年78人、2021年62人(6/30時点)です。
マダニの活動が盛んな春から秋にかけてはマダニに咬まれる危険性が高まるため、草むら・やぶに入る際には注意が必要です。
SFTSウイルス感染症は重症化すると死亡することもあり死亡率が20%程度と比較的高い病気で、治療薬・ワクチンはないので感染防止が重要です。
国内ではSFTSの人から人への感染は報告されていませんが、近年犬や猫も犬や猫もSFTSウイルスに感染すると人と同様に発熱・嘔吐・下痢などの症状が認められることが分かり、SFTSウイルスに感染した犬・猫に咬まれたたり、犬・猫の体液等から感染したと思われる人のSFTS事例も報告はされています。
野生動物が多い地域がはマダニも多いので、これからそういった地域にお出かけする際は十分な予防をするようにしましょう。
◆ マダニに咬まれないために飼い主様が気をつけること
・草むらややぶに入る場合は肌の露出を少なくしましょう
・虫よけ剤を使用する(ディートやイカリジンという成分を含む服の上から用いるタイプ)
※犬・猫には使用しないでください
・屋外活動後にはマダニに咬まれていないか確認しましょう
(人の場合:首・耳・わきの下・手足首・膝の裏 犬猫の場合:被毛の薄い目・耳・鼻・指の間などを重点的に)
◆ わんちゃん・猫ちゃんに寄生するのを防ぐために
・病院で扱っているマダニ駆除薬を定期的に投与しましょう
(スポット剤の他に飲むタイプもあります。)
※マダニに咬まれているのを見つけたときは無理に引き抜こうとせず、皮膚科などの医療機関を受診しましょう。
わんちゃん・ねこちゃんも同様です。体についているのを見つけたら早めに病院に連れてきてください!
(マダニに咬まれた後は、数週間体調の変化に注意しましょう)