7月27日(土)・28日(日)の2日間行われていたWest Japan Veterinary Forum (WJVF)に参加してきました。WJVFは大阪で毎年夏に開催されている「獣医学術集会」です。獣医師や愛玩動物看護師、トリマーさんなどの動物医療のクオリティ向上を目指しています。
今回はこの学会の内容から“外耳炎”についてお話したいと思います。
「先生、うちの子、耳を痒そうにしています・・・」
垂れ耳犬種が多い傾向にはありますが、蒸し暑い時期に発症しやすい病気の一つです。治療には局所療法(点耳薬・耳道洗浄)、さらに全身療法(抗菌剤や抗炎症薬)などがあります。外耳道の表面は「皮膚」の延長であり、炎症性刺激に対する反応は皮膚と同様です。様々な「発生要因」があり、慢性化するとさらに発生要因は複雑に絡み合います。「適切な耳洗浄液」、「適切なお薬」を使っての総合的な長期管理が必要です。
外耳炎は「繰り返す」といっても過言ではありません。そのため、飼い主様の理解も大切です。自宅ケアなどで強い外的刺激が加わるとさらに悪化させる場合があり、「耳毛抜き」「耳洗浄」は病院でご相談ください。
企業ブースでは医療機器、学術書、フード、製品など様々な真新しいものが出展されていました。
「動物医療は常に前進し続けている」
熱心に耳を傾ける参加者を横目にとても刺激を受けました。学んだことを診察補助・看護に役立て,動物とその家族の幸せに繋げ、少しでも社会貢献できればと思いました。
しかし・・・次の日は疲れもあり、出勤時は体が悲鳴をあげていましたが,それ以上に楽しかった学会でした♪
愛玩動物看護師 内藤・池田