こんにちは。

そろそろ梅雨も明けて夏本番ですね。

わんちゃん、ねこちゃんは元気に過ごしていますか?

 

なんだか最近元気がなくて、ドライフードを食べない・・・ということはありませんか。

暑さのせいもありますが、もしかしたら口の中に原因があるかもしれません。

今回は犬の歯周病について書きたいと思います。

 

 

歯周病とは、歯垢(食べカス)の中の細菌により歯の周りの組織に炎症が起こる病気です。

3歳以上の犬の80%にみられるというデータもあり、特に小型犬は小さな口の中に

歯が密生しているので歯周病になりやすい傾向があります。

 

歯垢や歯石が歯と歯ぐきの間に入ると歯ぐきに炎症が起こり(歯肉炎)、

さらに細菌が増殖し、見た目ではわからない奥の組織にも炎症が及ぶと歯周炎になります。

炎症がひどくなると痛みが出てきたり、歯が抜け落ちたりします。

進行すると骨まで吸収されて口腔と鼻腔が貫通することもあります。

(鼻血が出たり、目の下の皮膚に穴が開いて膿や血液が出てきます。

これは皮膚の病気ではなく歯が原因です!)

歯周病を放っておくと、口の中の細菌が血液を通じて全身に運ばれ、

心臓・腎臓・肝臓などにも影響を与えます。

 

 

【歯石ができるまで】

歯の表面に歯垢(食べカス)が付着し、唾液中のカルシウムやリンなどを

取り込んで3~5日ほどで石灰化し、歯石になります。

(これは人間の約5倍のスピードです。

口の中のpHが関係していて、人間は弱酸性、犬はアルカリ性で、

猫はその中間くらいで猫より犬の方が歯石がつきやすいです。)

歯石の表面は凸凹なので、さらに歯石がつきやすくなります。

また、歯垢の中には便の約10倍(!)の細菌がいるといわれていて、

その細菌からガスが発生し口臭の原因になります。

 

 

【その他の歯の病気】

ペットショップなどでおもちゃとして売られている「ひずめ」や「アキレス」などは

破折(歯が板状にめくれるように割れる)や摩耗(歯がすり減る)の原因になります。

与える前にハサミで切れるかどうか確認してみましょう。

切れないものは与えない方が良いです。

 

 

一度ついた歯石は全身麻酔をかけて処置をしないと取り除くことはできません。

さらに歯石を増やさないように歯みがきをすることが大切です。

ブラッシングが難しい場合は様々なタイプの予防製品がありますので病院にご相談ください。

 

わんちゃんのお口の中をのぞいてみましょう!

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です