鳥取市は2日、鳥取市保健所管内の医療機関から日本紅斑熱患者の発生届出があったと発表しました。2024年の日本紅斑熱の鳥取県内発生は5例目ということです。
▽「日本紅斑熱」とは?
日本紅斑熱は、マダニが病原体(リケッチア)を媒介する疾患の一つです。ヒトが野山に入ったとき、マダニのうちリケッチアをもつダニ(有毒ダニ)に刺されることによって感染しますが、ヒトからヒトへの感染はありません。
潜伏期間は2~8日で、症状は、頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症し、高熱、発疹および刺し口がほとんどの症例にみられるといいます。
治療は、早期受診により適切な抗菌薬を投与し、一般的に予後は良好だということです。
▽「日本紅斑熱」予防については?
山林での作業、農作業及びレクリエーションで野山や畑等屋外に出かけるときは、マダニに刺されないよう次のことに注意が必要です。
■肌を出来るだけ出さないよう長袖、長ズボン、手袋等をしましょう。
■肌が出る部分や服の上からダニ忌避剤(ディート剤)を噴霧しましょう。
■服は、ダニの付着が目立つ、白い色にしましょう。
■地面に直接寝転んだり、腰を下ろしたりしないよう敷物をしきましょう。
■服にダニが付着している可能性があるので、車や自宅に入る前に服をはたき、帰った後はすぐ入浴し、体を良く洗い、新しい服に着替えましょう。
■野山などに出かけられた後、体にマダニに刺されたと疑われる刺し口がみられ、発熱、発疹等の症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。
なお、2024年9月3日のデータでは、全国発生は14人。愛知県での発生はありませんが、隣の三重県では患者が出ているということです。
日本紅斑熱は、患者の発生は媒介ダニの活動が活発化する4月~10月に見られ、特に9月、10月に多いと厚生労働省が発表していますが、ダニはSFTSウイルスなど、たくさんの病気を媒介します。
秋に向けて、ノミダニ予防を行いましょう!!