2018年3月愛知県知多半島の知多市、阿久比町、南知多町で
3頭の野犬の糞からエキノコックスと呼ばれる寄生虫が検出
され、話題となりました。
エキノコックスは感染したキタキツネや犬の糞便と一緒に排
出された虫卵が人の手指、食物、水などを介して口から入る
ことで感染し、肝機能や肺に障害を起こします。
わんちゃんは感染しても基本的に無症状で、駆虫薬を飲ませる
ことで駆除が可能ですが人の場合、有効な治療薬はありません。
症状としては右上部の腹痛、皮膚の激しい痒み、腹水、咳、胸痛
、発熱などがあげられます。
潜伏期間は5~15年ほどで放置すると90%以上が死亡する恐ろしい
感染症です。
よく野山やキャンプに行かれる方は出かけたら手をよく洗い、衣服
や靴についた泥はよく落とし、野生の犬やキツネには触れないよう
にしましょう。また、流行地域でのわんちゃんの放し飼いはしない
ことが大切です。
感染地域に行かれた場合は虫下しのお薬を飲ませましょう。
詳しいことは一度ご相談下さい。