もっぷが逝ってしまいました。

岡崎市で多頭飼育崩壊のため香川の保護団体に引き取られていたもっぷ。
腎臓病があるので一般家庭ではなく当院にならと譲っていただきました。
2022年1月、車ではるばるやってきたもっぷは疲れもみせず颯爽と院内を歩き回り、当時預かっていたボルゾイにも恐れることなく堂々と挨拶する姿をみてこんなフレンドリーな猫は他にいないと感動した事を今でも覚えています。

動物病院は飼い主様や動物達にとってとても緊張する場所だと思います。それを知ってか知らずにかもっぷは、診察室でも待合室でも自ら出向き多くの方に癒しと笑顔をもたらしてくれました。当院の理念である「患者様に寄り添う」を体をはって立派に成し遂げた素晴らしいスタッフでした。
腎臓病を持ちながらもそれを感じさせないくらいの活躍でしたが、今年になって検査の数値が悪化して、二次病院から治療の指導を仰ぎながら頑張ってきました。
9月に入り入院室で寝て過ごす時間が増え、食事も徐々にとれなくなっていきましたが、診察室に顔を出そうとしている姿は自分の役目がわかっているようで心を打たれました。
9月12日 20時48分スタッフと二人で最期を看取りました。
亡くなったことを伝え聞いた飼い主様からお悔やみの言葉やお花を頂き、いかにもっぷが愛されていたかを痛感しています。
3年と7か月、あっという間に過ぎました。うちに来てくれて本当にありがとう。
また会いたいよ、ねぇ、もっぷ。